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9月5日バースデーライブの案内の写真のパラゴンの上のプリアンプが増えてるのに気がついた人から質問があった。もちろん両側のモノラル2台のパワーアンプは、前にも書いたように、Marantz Model 9のシリアル2と4。マランツさんが彼女にプレゼントした2台。オリジナル状態を保っている。そして、真ん中の一番上が、今一番音が気にいっているMarantz Model 7。マランツ7は初期もののオリジナル状態のを6台持っているが、これが一番のお気に入り。

真ん中が、McIntosh C22。これもオリジナル状態。クラシックはマランツ 7、ジャズはC22で聞いている。ロックはパラゴンには合わないので、ロックを聴く時は別な部屋のJBL55000 Everestを現行のマッキントッシュで聴いてる。

ニコ生でも話したけど、ここに、2011年に発売されたばかりの、Luxman CL-38uを入れてみた。Luxmanのプリアンプは、CL-36uも使っているけど、サイズが少し大きくて、マランツ7やC22と一緒に積めないので、CL-38uをチョイス。店頭在庫で新品がある店があったので、早速購入。届いてすぐに、写真のように蓋を開けて、真空管を全て交換。元々入っていたのは、予想通り現行の中国管。これでは、全てTelefunkenで統一してるマランツさんやマッキントッシュさんに失礼。特にC22は、ドナウ工場ものにして、マランツ7に匹敵する音質になっているので、勝ち目が最初からない。

Luxman CL-38uは、使用真空管がECC83×3本、ECC82×5本。これらを全て、TelefunkenのNOS管に変えて100時間エージングした。その上で、同じTelefunkenのNOS管が十分にエージング済みのMarantz 7とMcIntosh C22と比較。

結果は、予想を超えてLuxmanの音質が素晴らしい。もちろん、中高域の彩りと艶や立体感、さらに高域の透明感と煌びやかさは、オリジナルMarantz7にはかなわない。とは言っても比較したのは、6台のオリジナル初期ものマランツ7でも、特に音が一番いい個体だ。バンブルビーコンデンサーやクラロスタットボリューム、セレン整流子が交換されてるようなオリジナルでない個体と比べたら、Telefunken入りCL-38uが勝つ可能性は充分にある。

また、マッチングをしっかりしたドナウ工場製NOS Telefunkenで揃えたC22の中低域の艶やかさは独特で、ジャズでは、マランツ7がかなわないぐらいだ。もちろん、パラゴンのウーファーがガンガンに動き出すボリュームまで上げると、C22は低音が弛み始め、やはりJazzでもマランツ7がC22を超えるが、これはModel 9との相性かも知れない。

それでは、C22と比較してCL-38uはどうか。これは、ある程度大きめな音量では、立体感、音艶ともにドナウ管C22が凄い。ところが、小さめのボリュームでは、C22とそれ程変わらない。

結論は、BGMぐらいの小音量では、Luxman CL-38uは、マランツ7やマッキントッシュC22とほとんど区別かつかないぐらいの高音質だ。これには驚いた。現代のLuxmanはリモコンがあるので、コーチング中のBGMには大変便利。

もちろん、現行のLuxmanといっても、このCL-38uは真空管を全てヴィンテージTelefunkenに替えた個体だから、付属の中国管でどうかはわからない。僕自身は、ヴィンテージ管しか興味がないので、現行中国管は比較する気にもならず、届いて最初に通電する前にダイヤマークTelefunkenに交換してしまった。また、CL-38uは、ヴィンテージものムラードが合うのではとも思った。

製造から50年以上が経ち、コンデンサーのバンブルビー、クラロスタットボリューム、セレン整流子等がオリジナルのままでちゃんと鳴ってるマランツ7は少ない。あっても100万円未満で買うことは難しいだろう。C22はもう少し安く手に入るかも知れないが、基本的には同様だ。特にC22は、思った音を出す真空管がなかなか見つからない。そういう中で、実売24万円ぐらいで新品が買え、10万円も出せば、NOSは無理でも容量が十分残ってるTelefunkenが8本買える現況から、CL-38uは間違いなく買いだ。メーカーはもう作ってないようだが、見つかれば押さえるのがいい。

ただ、あくまでこれは、BGM程度の小音量での話。大音量では、ヴィンテージ管を入れたオリジナルマランツ7、オリジナルC22のそれぞれの個性は圧倒的に素晴らしい。もちろん、僕のライブは大音量なので、マーシャルはオリジナルの60年代物だし、もちろんヴィンテージ管であることは言うまでもない。

※NOSは、New Old Stockの略。ヴィンテージだけども一度も使用されてない特に貴重なもの。保存状態の悪いハズレもかなりある。ギターアンプ用は、50年代、60年代のNOSが最高。オーディオ用途だと、40年代物から70年代物まで、その他のパーツや、スピーカーとの相性などで色々な組み合わせが楽しめる。実際、別な部屋のKT88パワー管はGECの70年代ものを、プリ管に40年代のオランダ管ECC82と60年代のムラードECC83を混雑させたのに組み合わせるのが、ソナスファーベルのスピーカーにベストな組み合わせだった。この組み合わせに落ち着くのに10年かかった。