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手前の3本が、福田和弘名人(76歳だそうだ)によるTsugeイケバナの新作。新作といっても真ん中は、2012年に一本だけ作られた世界的に有名なイケバナ メビウスの復刻。だから2012年のと合わせて、世界に二本。

左のラフトップは、素晴らしいストレートグレインにリンググレインが全く出ていない不思議な素材。もちろん世界で一本。IKEBANAは、A,B,C...とランクが上がり、流通しているのはGランクが事実上の最高。ところが、ブライヤとシルエットがあまりにすごいので、Oランクだそう。聞いたことがないレベルだ。

と思ったら、それを超える前代未聞のQランクが作られた。右のアンネ・ユリアで有名なスワンシェイプ。それが奇跡的なレベルのブライヤからフリーハンドで作られた。Qランク。これはもちろん聞いたこともない。持った感触、バランスも桁違いにいい。

この芸術作品3本に敬意を表して、携帯ではなく、オールドライカレンズで写真を撮った。マクロレンズが手元にないので、愛用のLeica Mではなく、Ricoh GXRにライカレンズを着けて焦点距離を伸ばして撮った。f4で1/15秒。手持ちだけどスローシャッターは得意。

レンズはズミクロンM35mmF2。いわゆる8枚玉。シリアルから1963年製造。愛用のストラトと同じ年だ。IKEBANAを撮るに相応しいレンズと思う。艶っぽいけど、ほんのりした色乗りを楽しんで欲しい。露出補正はしていない。

この3本をPipe Japanの社長自ら白い手袋をして今日届けてくれた。Pipe Japanで検索すれば、彼らの楽天サイトがすぐ出てくる。IKEBANAはまだ何本かあるそうだ。日本が誇る世界のIKEBANA。

もちろん近々吸わせてもらう。私はコレクターではなくスモーカーだ。最高のスモークを求めて、コレクター並みにパイプが増えてはいるけど、ギター程ではない。パイプスモーカーの平均寿命がノンスモーカーより長いという統計がアメリカで出た。いい趣味を持てば長生きする。というか若返る。