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新刊『認知科学への招待』(サイゾー)http://amzn.to/MpR4lh が発売された。

 わたしの肩書は「認知科学者」だが、よく「認知科学って何なんですか?」と聞かれる。各著書やセミナーなどでも語っているように、現在の多くの科学のパラダイムは認知科学に寄っているといえる。ところが、日本では、認知科学が何かわかっていないケースが学者でも少なくない。

また、本書にも詳しく書いたが、認知科学の古典的バラダイムの1つであるPDPモデル(ニューラルネットワーク)などは、一般人にも密接な社会構造を考える上でも、認知科学の理解は有効だ。

 昨年『Dr.苫米地の「脳力」の使い方』(徳間書店刊)という本を出したが、これは認知科学やその先にある考え方をどのように使っていくかという応用的側面が強かった。『認知科学への招待』は、専門用語を出来るだけ避けた上で、もう一歩学問的な話に踏み込んだ。それを予備知識なしに読めるようにした。本書で、認知科学とは何かが分かるだけでなく、思考の仕組みや脳の使い方がロジカルに理解でき、自身の能力開発にも役立つはずだ。

 広い読者層に何年も読み継がれるであろう、認知科学関連書のスタンダードが出来たと自負している。ぜひ読んでほしい。

●『認知科学への招待』(サイゾー)/1300円+税
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