都内ではようやく余震を感じる頻度が下がってきた。何日か前までは1時間に一度ぐらいは揺れを感じ、「地震酔い」とでも言うのだろうか、一日中ゆらゆらした感覚だった。北海道までの泊まりがけフェリーに乗った後のような感覚。同じような感覚を経験していひとは多いだろう。今でもそういう感覚のひともかなりいるだろう。

そのような状態では意識レベルでは、実際に揺れてる時に、大丈夫かなと考える程度でも、無意識レベルでは、「311体験」とでも呼べばいいのか、3月11日に体験した強い揺れ下での体験がよみがえっている。さらに言えば、一日のうち何度も揺れを感じていると、無意識レベルでは、24時間ずっと揺れを感じているかのような、不安やストレスが続いていることになる。

私の知人の話では、都心のオフィスの同僚で、空の雲が動いているのを見ただけで、地震と勘違いして倒れた人が数人いたそうだ。被害のあった東北地方は言うまでもなく、物理的被害は最小限であった首都圏でも、311体験そのものと、再三繰り返される被災地の映像、頻繁な余震、そして原発関連報道で、このような精神的被害は継続している。

これは、中期的には自律神経系での不調を感じる人が大量に出る、もしくは出ていることが想定され、長期的には、数千万人規模でのPTSD問題が今後予想されるということで、心理臨床家はもとより、コーチや教師などの役割もますます重要になってくる。

ここからは、現在の話をする。

現在まで続いてきたような、311体験に続き、継続的に頻度の高い揺れを感じている状況下では、上に述べたように、無意識は24時間常に不安やストレスを感じていることになる。コーチング用語で言えばコンフォートゾーンから外れている。

コンフォートゾーンから外れている時の問題は色々な著書に書いたが、ひとつ顕著なのはIQが下がることだ。だから、トイレットペーパーの買い占めに走ったり、放射性物質の問題で冷静さを書いた行動を取る。福島のほうれん草は安全だと書いた私の記事に対しても、ヒステリックな攻撃が何の論拠もなくTwitterなどで来ている。

これは、知的作業が仕事であるはずのマスコミや、知識人でも同じで、首都圏在住者のIQは顕著に下がっている。原発問題に関するテレビの討論会を昨夜少し見たが、参加者全員のIQが明らかに下がっている。何人かは知人なので断言できる。

例えば、こんな状況で都知事選をするのは危険だ。IQの下がった状況で、情動だけで、先進国一カ国分ぐらいの経済規模の東京を動かす人物が選ばれてしまう。また、政治や経済にしても中枢機能がゴリラのような頭で運用されるということである。たちの悪いのは、昨夜の討論会参加者たちのように、自身のIQが下がっていることに本人は自覚がないことだ。

現在、首都圏在住者3000万人が、IQが下がった状態にある。これを一人一人自覚して、いつも以上に冷静になり、熟考した上で、何事も決めて欲しい。何か行動をする時や、判断をする時は、まず一度大きく深呼吸して、ゆっくり息を吐き出しながら体を緩めて、リラックスと冷静を作ってからするといいだろう。

自分の著書で申し訳ないが、「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)などを参考にして、IQを早急に元に戻して欲しい。


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