12月15日からの「超自己啓発」、「超人脳」、「英語脳」クラスの「超自己啓発」について、これまで開催していなかったクラスであるため、質問が多く来ていました。現在海外出張中の為に個別に返答の時間がとれず、ここに簡単に書いておきます。「超自己啓発」は特に米国の最新の自己啓発プログラムのいくつかを俯瞰し、そのなかで特に有用なメソッドの理論と実践を研究するプログラムです。それらの問題点も指摘します。また、それらを超越する自我を構築することを目的としたカリキュラムです。従って、自分自身が、自己啓発してステップアップしたい方から、すでに、コーチやファシリテイターなどをされているプロフェッショナルにも有意義なクラスとなるはずです。同様に、医師、教師、聖職者、経営者などにとっても、自分自身はもちろん、クライアントや部下の能力をも格段に引き出す技術の習得として役にたつはずです。「超人脳」、「英語脳」についてはブログの過去エントリーをご覧ください。

もうひとつ、質問がありましたが、学生の参加を断っている理由は、苫米地ワークスクラスは通常のいわゆるセミナーと異なり、自分のみならず、相手の内部表現の書換えを行うために、強力な介入的心理操作技術を学ぶために、特に自己責任の義務が厳しいからです。基本的には、以下の理由で学生の参加はお断りしています。

1.「自己責任」は社会人経験がないと本来の意味で期待することができない、2.費用を学生が自分で負担することが現実的とは思えない。万が一、アルバイト等で費用を用意できる場合でも、学生は本来アルバイトする時間があれば勉強するべきであると考えている。アルバイトしないと生活がきつい場合は、アメリカの学生のように、まず、何年か高卒で就職して、4年分の学費と生活費を自分で稼いで貯めてから大学に進学すべきです。大学在学中は、アルバイトなどせず、勉強だけをするべきです。それができない人は大学には行くべきではありません。私のクラスは自分で稼いだお金だけで参加してください。また、私のクラスの費用を稼ぐために学業がおろそかになるのであれば、本末転倒でしょう。誤解のないようにいいますが、学部はリベラルアーツを学ぶところです。なぜか、医学部や法学部が大学院ではなく学部にある日本では誤解されることが多いと思いますが。ビジネススクールが大学院にあるように、学部はあくまでも基礎学問を学ぶところです。職業訓練は、(プロの学者になることも含めて、)大学院でするべきです。社会人としての訓練は社会人になってからで十分です。私がこれまで見てきた学部卒業生達は、トップ大学においても基礎学力が低すぎます。これは、企業社会までも含めて、大学を本来のリベラルアーツの場ではなく、「モラトリアム」な就職の準備機関としてしまった弊害でしょう。このようなありかたでは、日本の国力はますます下がります。日本の大学の問題の本質は、社会が学生は勉強しなくていいと許していることです。もちろん、教授の質の問題もあります。アメリカの例でいえば、学部生のかなりの割合は、最初の1学期から1年ぐらいの間に、勉強についていけずに振り落とされます。一方、日本では事実上100%が学部1年から2年に進学できています。もちろん、アメリカの学部生もSATなどの厳しい入学試験を通った学生たちです。大学から帰宅しても勉強のみに集中できなければ、学部の卒業は難しいでしょう。日本の大学は世界的にみて勉強させなさ過ぎです。アルバイトの時間があるなどというのは論外です。通学時間が惜しくて、キャンパスの寮に住む選択をするのがアメリカの大学です。

どちらにしても、職業上のブレークスルーや、人生の課題としてのブレークスルーが必要な方や、内部表現書換え技術を学ぶことに対して強いモーチベーションのある方が参加されることで、特にクラスが意義深いものになると思います。その意味でも、社会経験の浅い学生さんの参加はまだ早いだろうと思っています。