今日の監禁事件の容疑者が読んでいたことが確認されたのが、デヴィッド・リバーマン著の『相手を思いのままに「心理操作」できる!―常に自分が優位に立つための「応用力」 』である。容疑者が、このような支配欲を満たそうとしたことは間違いない。ところで、このような性的嗜好の人間には、SM愛好家が多いことも、周知の事実だ。

 六本木に来れば、ご主人様と奴隷の関係を好む性的嗜好の持ち主は、いくらでもいる。最近聞いたケースでは、こうした人たちは、「奴隷契約書」と呼ばれる証文まで交わしているという話だ。従って、あくまで、性的嗜好の話であり、普通とは大分違うが、主人と奴隷の間の同意のある関係だ。

この容疑者は、同意なく、暴行、監禁を繰り返したという意味でも、極悪非道なやつであり、彼の行なったことは、ただの犯罪行為に過ぎない。また、親に異常に甘やかされた犯罪者に過ぎないというべきだ。(日本テレビ、ザ・ワイドによれば、1ヶ月に仕送りが40万円もあったそうだ。) 親も、犯罪の責任は免れまい。

洗脳原論」でも書いたが、支配・従属の関係を好む人たちは私の周りでも確実に増えている。この事件をきっかけにして、むしろ、社会の中で、従属関係を好む人間が増えていることを、よく考えてみることも重要だ。

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