匿名ブログはやめてしまえ」はそれなりの反響があったようだ。ブログは実名か匿名かという思索から端を発したものだが、私のこの意見に反対の場合の反応パターンは二つ。

1.なんだかんだと、偽名を使って書き込みをしてきたもの。→ほぼ削除済み
2.コメント欄の塾の先生のように、自分の職業などの立ち位置はあきらかにしてくれたけど、相変わらず匿名の書き込み。→ そのままにしてある。

塾の先生氏の反論は、1.売名だと思われたくない。塾をやっているので、名前を出すと売名だと思われる。2.身近な人について書くので、身近な人が特定される。1.については、あまり一般的な反応ではないように感じる。実際、塾の先生がいっている「売名」というのはちょっと違うように思う。塾の先生が、教育について堂々と実名で書く。それを、読んで、共感した人が、生徒もしくは、子息を生徒にする。それは売名とは言わないだろう。塾経営という職業をしているのなら、それは、広報宣伝とはいえるかもしれないが、そういうのは売名とは呼ばないと思う。正当な広報宣伝を行うことは、経営者としては当然のことだ。

2の身近な人について書くので、身近な人が特定される。これは、ブログの匿名性が、生み出すマイナス要因に比べると大分小さいのではないか? ブログが実名であっても、身近の人を匿名にし、また、個人を特定されにくく書けばいいのではないか? 大体、もしも、特定されたらまずいことを書くのであれば、例え匿名ブログであっても、ネットの性質上、完全な匿名性は保証されていない以上、もともと、本人の同意なしに、書くべきではないのではないか? 書くにしても、元々、本人が特定されないように書くべきではないのか。

私自身は、塾の先生氏は、先生の意見だけを読んだ限りは、実名で自分のブログを堂々とやるべきだと思う。先生のブログを見てみたが、内容は立派なもので、匿名にする理由が見あたらない。勿論、実名にするということで、背負うリスクはある。ただ、ブログというカルチャーが、皆、そのリスクを背負いあって広められるならば、日本のブログはかなりいいものになるのでないか? そういう大きなメリットに比べて、実名ブログにするリスクは小さいものに思える。是非、先生として、率先して、リスクは分かったうえで、堂々と実名ブログ化して欲しい。

ところで、私のブログのコメント欄は書き込みづらいという意見。それは、他のブログとルールが違うから当然だろう。私のブログには、私のルールがある。それに従ってもらうだけ。そのルールに従えない人は、私のブログではなく、自分のブログ、もしくは他所のブログで発言してもらえばいい。私は、私のルールに共感を持てる人のみに発信し、情報を受け取りたい。私のルールは、既に書いた。また、基本は、実名を明かして書くように。どうしても、実名を出せない場合は、実名を私にメールをするように。勿論、偽名もしくは、偽名と疑われるものは、内容の如何に関わらず、即、削除する、ということ。私が実名を明かしているのだから、最低限のマナーだろう。私は、実名ブログ文化を進めたい。だから、そういうフィロソフィーで私のブログも運用する。それだけ。肩の力抜いた娯楽でブログやりたい人は、他所へどうぞ。私は、かなりのリスクを背負った情報発信をこのブログでやっている。また、本気で日本のネット文化の将来を考えている。温度差のある関係は、お互いメリットが薄い。これまでの私の公式サイトよりも厳しいルールかもしれないが、実名ブログの一つの見本の形をやってみたいと思っているので、ご協力をよろしく。

概観して、ひとつの落としどころとしては、匿名のブログは、どうぞご自由に、勿論、その場合は、コメントもトラックバックも匿名でどうぞ。但し、実名のブログには、コメントやトラックバックも実名で、という棲み分けだろうが、私自身は、日本のブログ文化の将来、特に、メディアとネットの融合という観点での将来を考えている。その中では、ブログは、各個人が実名というリスクを背負うことで、健全なものとして発展していくものと現在考えるに至った。勿論、ライブドアのようなポータルビジネスとしては、ブログの絶対数が大きければ大きい程、短期的には収益があがるわけだから、匿名性を全面的に支持したい気持ちは分かる。但し、長い目でメディアとネットの融合という観点で見ていけば、やはり、実名ブログをプロモートしていった方が、ビジネス的にもメリットが大きいのではないか。私の結論は、やはり、「匿名ブログはやめてしまえ」だ。今日のTBSの部長の例でもわかるように、最近、社会のこういったモラルの低下は、ジャーナリストまで含めて、恐るべきものがある。少し、厳しいぐらいのルールでまずブログ文化を育ててから、次世代にバトンタッチするのはどうだ。

とりあえず、意見保留という人も、念のためクリック!→



宝島社新刊、大好き!今日からのわたし。 ~愛される心とからだををつくる秘密の呪文集~5月20日発売、アマゾンで予約受付中。一目惚れさせるサブリミナル心理戦略が満載。勿論、男性読者にも役立つ秘伝の技を開示。